小学校受験で重要な「行動面接」で評価される子供とは


 
姪が小学校の頃(数年前)、クラスの4割くらいが中学受験をすると聞いてとても驚いた記憶があります。僕が小学校の頃(30年前)は「頭の良い子」「お金持ちの子」がクラスで数人受験する程度でしたが、現在ではクラスの多くの子が中学受験を検討し、多いと4割くらいが私立中学に行くという。もうびっくりです。
 
中学受験が増えれば、当然比例して小学校受験も増えてそうです。小学校受験ではペーパー試験よりも面接が重視されると聞きます。いわゆる「行動観察」です。落ち着きの無い子供や協調性の無い子供、攻撃性の強い子供などはマイナス評価されるので、一般的な常識や行儀などに加えて、面接での振る舞い方も小学校受験の塾では教えるそうです。なんだか「子供らしくない子供」が評価される気がして複雑な気持ちになりますが…。
 
学校側としては、「詰め込み教育ではない行動面の評価を見直していきたい」であったり、「学校のブランドを守るために問題のある行動をとる子供はとらない」などの理由があるとは思います。それについて特に反論はないのですが、逆に塾側や親は「模範的行動」を形式的に教えてしまいそうだなぁという危惧も。時折、有名私立で極めて陰湿ないじめ問題がメディアで取り上げられたりしますが、面接でちゃんと「行動観察」しているのかと疑問に思ったりも。学校側、受験側ともに正しい「行動観察」をして、本質的に「良い」子供を育てていきたいですね。
 
褒めて育てながら、規範的感覚を身につけて、善良な大人になっていってもらえると日本の将来も明るいものになっていく気がします。小学校受験向けの塾ではどこの塾でも「行動観察」対策の授業を用意しています。受験学校によって評価されるポイントは異なりますので、希望小学校の特色に合わせる対策はもちろん、本質的な素養も身につける指導が行われてると信じています。
 
 
photo credit: Merlijn Hoek Zoe // Jos Watergraafsmeer via photopin (license)